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ランスモントの製品

振動試験装置 振動試験機振動試験システム

振動試験システム

ランスモントほど世界中の輸送振動と向き合い、多くの挑戦と経験を積み上げてきた振動試験機メーカーは他にありません。

「油圧式」は包装試験の定番アイテム

ランスモントの振動試験機は油圧サーボ式です。米国の包装試験では、このような油圧式の加振器が圧倒的なシェアを誇っています。理由は簡単で、油圧式のほうが輸送振動をリアルに再現しやすいからです。「低い振動数」「ロングストローク」「パワー」の三拍子が揃った油圧式は、包装試験ととても相性がよいのです。日本では「動電型」と呼ばれるタイプの振動試験装置が広く普及しており、残念なことに、油圧式は大型構造物や通信機器の耐震試験で使われているにすぎません。私たちはそんな現状を少しずつ変えていきたいと考えています。

振動数範囲1~500 Hz、様々な試験に「ちょうどいい」

油圧式でありながら、500 Hzという格段に高い振動数を実現しているのは、基幹部品のサーボバルブをランスモントで自社開発しているからです。1~500 Hzというのは、ある程度大きな製品の試験にも手頃な振動数です。実際、液晶パネルやリチウム電池などのエレクトロニクス製品単体の試験にも、ランスモントの振動試験システムが使われています。包装試験については、世界の主要な工業試験規格で、300 Hzを超える振動が求められることはほぼありません。

トラックの振動を逃さない

輸送振動では、むしろ低域の振動数がカギを握ります。物流環境で使われる輸送機関には、トラック・鉄道・航空・船舶の4つがあります。このうち加速度レベルが高いのはトラックと鉄道ですが、包装試験でよく使われるのは、輸送量で圧倒的なシェアを占めるトラックの振動です。トラック荷台では、2~3Hz 付近の加速度成分が特に大きいことが知られています。動電型では性能の限界となるこの帯域を、油圧式はものともしません。そこでは、油圧式のさらなる強みであるストローク(最大変位)が、大きな威力を発揮します。

100 mm超のロングストロークも

トラックの荷台で発生する2~3Hzの振動は、サスペンションの大きくゆっくりとした揺れによるものです。公的な試験規格では、(おそらくユーザーの加振器の性能に配慮して)この3Hz以下の振動が無視または控えめに評価されがちです。この帯域の加振器の能力は、そのストローク(最大変位)で決まります。しかし、実輸送をリアルに再現するには、標準的な動電型の変位ではとても足りません。その点、ランスモントの振動試験システムは、油圧式ならではのロングストローク。最大変位を64mm、102mm、152mm の中から選ぶことができます。

パワフル、そしてタフ

試験品が大きく重くなるにつれて、全体の固有振動数が低くなります。つまり、低い振動数で共振して、商品の不良、包装箱の潰れ、荷崩れなどのダメージを受けやすくなります。海上コンテナに段積みされた貨物の再現ともなると、その重さは数100 kg以上。しかも、それが加振中にガタガタと踊り出すと、大きな揺れと大きな偏心荷重が加振器の駆動部を直撃します。この過酷な試験に、加振器は耐えられるでしょうか?ランスモントの油圧式なら、試験品の重さが1トンでも大丈夫。もう加振器の性能に合わせて、試験を妥協する必要はありません。

振動試験システム
タッチ&ゴー、すぐに試験が始まります。

ランスモントの振動試験システムは、操作も簡単。タッチテスト バイブレーション2コントローラ(TTV2)には、油圧パワーサプライやサーボバルブの制御機能が組み込まれています。あちこちスイッチやボタンをいじらなくても、ワンタッチでシステムが起動。サイン(正弦波)やランダムといったお決まりの振動試験だけでなく、輸送環境記録計 SAVERとの連携も完璧です。実測した輸送振動のデータファイルをそのまま取り込んで、ランダムPSDによる再現試験を手軽におこなうことができます。

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