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ランスモントの製品

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衝撃試験システム

世界のどこかで、新たなコンセプトの衝撃試験装置が必要とされたとき、そこには必ずランスモントがいます。

最先端企業とのコラボレーション

1990年代、世界トップのPCメーカーに駆け上がったD社は、ベンダーから供給される部品、特にハードディスクドライブの耐衝撃性のバラつきに頭を悩ませていました。そんなD社にランスモントは全面協力。D社の新たな衝撃/振動試験規格の策定をバックアップすると共に、その厳しい試験規格をクリアできる衝撃試験システムDモデルの開発に成功しました。Dモデルは、D社のベンダーに次々と導入され、彼らのPC製品の品質を安定させることに大きく貢献しました。

美しい衝撃パルス

ランスモントはD社からの厳しい要求に応え、それまでの常識をくつがえす衝撃波形を作り出すことに成功しました。それは、Model 23D による作用時間2msec の正弦半波。従来、作用時間の短い衝撃波形には、波形の歪みや高周波ノイズがつきものでした。しかし、その2msec の波形は、ローパスフィルターをかけていない生波形にもかかわらず、理想波形と見まがうような美しいカーブを描いていました。波形のふくらみが十分な速度変化(ΔV)をもたらし、そのことが衝撃試験の厳しさと再現性を高めることにつながったのです。

変わらない基本設計、進化し続けるラインアップ

ランスモントの衝撃試験システムには、20種類ものモデルが存在します。そのベースになっているのは、5種類のスタンダード シリーズ。この基本設計は、1972年に製造された1号機から変わっていません。そこから、D社の要求にもとづく4種類のDモデルが派生。さらには、特注品として扱っていた高加速度の試験機の仕様を再編し、ハイパフォーマンス シリーズを誕生させました。そして近年、高速のテストサイクルで試験時間を大幅に短縮させるハイサイクル(HC)シリーズを発表。もはや、その進化はとどまる所を知りません。

スマートフォンの部品から大型液晶ディスプレイまで

これだけ多くのモデルがあると、その中からどれを選べばよいのか困ってしまうかもしれません。でもご安心ください。機種選定のポイントは二つだけ。試験品の大きさ/重さと試験条件です。試験機のテーブルサイズは、一辺が15 cm から152 cm までさまざま。もっと大きなテーブルサイズも特注でお引き受けします。その上で、試験条件の最大加速度がわかれば、最適なモデルがほぼ決まります。

包装貨物の落下試験にも

JISやASTMの落下試験規格では、衝撃試験機を使って包装貨物の落下試験をおこなう方法が紹介されています。これは「等価落下試験」と呼ばれる試験テクニックで、作用時間の短い衝撃パルスを使います。このテクニックのメリットは、試験品の落下姿勢を一定に保ちやすく、衝撃の厳しさを十分に伝えられることにあります。

衝撃試験システム
指先でワンタッチ、らくらく操作

ランスモントの衝撃試験装置は、操作も簡単。タッチテスト ショック2コントローラ(TTS2)の操作画面はLCD タッチスクリーンなので、表示される操作メニューを指先一つで次々とタッチしていくだけ。PCによるキーボード操作やマウス操作が一切ありません。衝撃試験では、数回の落下サイクルごとに試験品を付け替えるのが普通です。そのたびに、オペレータは試験テーブルとコントローラの間を行ったり来たり。TTS2コントローラは、そんな慌しい試験作業をスピーディーに進めるための強い味方です。

衝撃試験をサポートする優れたパートナー

衝撃試験において、加速度センサーからの信号を取り込み、PC画面に表示する ―― それが、衝撃加速度計測システム 「テストパートナー3」(TP3)です。そのボディは、手のひらにのるほど軽くてコンパクト。そのソフトウェアは、大きなタグとイラストが目をひく、ユーザーに優しい大胆なレイアウトを採用。そこには、衝撃試験に欠かせない操作項目が分かりやすく並んでいます。衝撃試験を誰よりも知るランスモントだからできる、衝撃試験専用の計測器。その一つの到達点がここにあります。