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ランスモントの製品

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ランスモントの経験豊富なエンジニア達は、お客さまのアイデアを形にするためなら、いかなる努力も惜しみません。それが事実であることは、私たちがこれまでに挑んできた数々のチャレンジが物語っています。そのチャンスを与えてくださったお客さまへの感謝と共に、その一例をご紹介します。

振動試験システム

Model 56000 ハイパフォーマンス振動試験システム
スーパーコンピューターの試験には、その製品特有の難しさがあります。完成品である大型のシステムと、それよりずっと小さな内部のサブアセンブリやパーツの信頼性評価を一緒におこなう必要があるからです。

ランスモントは、世界屈指のスーパーコンピューターメーカーから、筐体(ラック)を丸ごと試験できる振動試験システムの開発を依頼されました。それはつまり、「1トンクラスの重量物を、高い振動数まで加振したい」ということです。

Model 56000 は、その難題を見事にクリアしたハイパフォーマンス振動試験システムです。122 x 122 cm の振動テーブルを持つ加振器2台を横に並べて、2台同時または1台だけ単独のどちらでも動かせるようにしました。

振動テーブルはアクチュエータを介して、高性能サーボバルブ(HPSV)によって制御されます。振動数は最大500Hz、2台同時に加振した場合のテーブル面 122 x 244 cm には、3.6トンまでの試験品を載せることができます。

2.6 × 4 m 振動テーブル(Model 28000 振動試験システム)
空調設備(HVAC)は大型かつ複雑なハードウェアであり、そのシンプルで機能的な外装カバーの下には、クリティカルな部品やサブアセンブリが隠れています。

米国の住宅用空調機器メーカー(そして現在、日本のダイキン工業グループの一員でもある)Goodman社からのリクエストは、ランスモントがこれまでに製造した中で、最大の振動試験システムでした。

Model 28000 は、振動テーブルが 259 x 406 cm というケタ外れの大きさであるにも関わらず、最大300 Hz までの振動を、1Hzの妥協もなくきっちりと生みだします。

特大の試験サンプルを載せてもなお、ISTAやASTMといった規格試験による輸送シミュレーションがおこなえるだけでなく、実測された輸送環境を再現するのに必要なパフォーマンスが損なわれることはありません。


MH-15K マテリアル・ハンドリング試験システム

米国Basilod 社は、フォークリフト用アタッチメントの老舗メーカーです。同社が考案した「トップ・ハンドリング」と呼ばれるユニークな方式は、物流倉庫において、大型の貨物をパレット無しでハンドリングできるのが特長です。

このアタッチメントによる荷扱いを容易にするには、特別なパッケージデザインが必要です。そのパッケージの検証には、これまで実機のフォークリフトが使われてきました。しかし、そのやり方は非効率で、何度も繰り返しておこなえるものではありませんでした。Basiloid社が必要としていたのは、その特異な荷扱いモードをうまく再現できる試験機でした。

ランスモントがその持てるノウハウを結集して作り上げた、MH-15K。この一風変わった試験機は、荷扱い状況をリアルにシミュレーションし、お客さまの要望に見事に応えてみせました。

MH-15K マテリアル・ハンドリング試験システムは、既存の振動試験システムをベースに設計されています。油圧アクチュエータの上には、振動テーブルの代わりに、フォークリフトのマストが取り付けられています。そこにBasiloid社のアタッチメントを固定し、その傾きも制御できるように工夫しました。ここでは、油圧式システムの強みが存分に生かされています。

肝心の振動波形は、輸送環境記録計SAVER 3X90 をフォークリフトに取り付けて、走行中の振動データを収集しました。ランスモント独自のField-to-Labテクノロジーを駆使して、データ分析チームがその振動データを編集。こうして得られた時間軸の実波形が、振動コントローラ TTV2 で再現され、アタッチメントで吊り上げられた試験品に加わります。

衝撃試験システム

Model 122-213 衝撃試験システム
スーパーコンピューターの試験には、その製品特有の難しさがあります。完成品である大型のシステムと、それよりずっと小さな内部のサブアセンブリやパーツの信頼性評価を一緒におこなう必要があるからです。

ランスモントは、世界屈指のスーパーコンピューターメーカーから、筐体(ラック)を丸ごと試験できる衝撃試験システムの開発を依頼されました。それはつまり、「1トンクラスの重量物に、高い加速度の衝撃を加えたい」ということです。

Model 122-213 は、その難題を見事にクリアした衝撃試験システムです。122 x 213 cm の特大サイズの衝撃テーブルには、3.6トンまでの試験品を載せることができます。

これは、ダメージ・バウンダリ(損傷境界)試験をおこなえる試験機として、ランスモントがこれまで製造した中で、最大の衝撃試験システムです。

このランスモントのスーパー・マシーンを使うことで、スーパーコンピューターの試験がこれまでより簡単に、そして完璧におこなえるようになったのです!


垂直衝撃試験システム VITS
湾岸戦争以降、中東に展開したアメリカ陸軍を悩ましていたのは、IED(即製爆弾)による死傷者数の増加でした。IEDとは、道路の下に埋められた簡易式の爆弾のことで、装甲車輌がその上を通過した瞬間に爆発し、乗員もろとも車輌を吹き飛ばします。

この爆破によって生じる車輌内部の動的応答を調べるには、上下方向に加わる複数の衝撃エネルギーを再現できる試験機を開発しなければなりません。アメリカ陸軍は、それをランスモントに託しました。

ランスモントが開発した垂直衝撃試験システム(VITS)―アメリカ陸軍研究所では「乗員座席爆風効果シミュレーター(CSBES)」と呼ばれていますー は、複数の衝撃を一瞬のうちに次々と発生させることができます。

この巨大な装置を駆動させると、300 kgのテストダミーを載せたテーブルに向けて、下から重さ500 kg の「弾丸」が発射されます。それが激突したエネルギーによって、テーブルが 7 m/sec の速度で上方に跳ね飛ばされるのです。

VITSは、以下の3種類の衝撃の強さが調節可能であり、爆発による動的応答を的確にシミュレートできるように設計されています。

  • ・乗員の足元付近への局所的な衝撃
  • ・車輌全体が空中に吹き飛ばされた衝撃
  • ・車輌が地面に叩きつけられた衝撃